こだわり帯び仕立て.com美どりは、質にこだわる作り帯の仕立て加工専門店です。

>

---

お客様帯加工品の事例　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

お客様帯のお直し#i-naosi へのリンク

「夢結び」加工のご注意

「夢結び」加工ご依頼のお客様へ

●胴回りの寸法について

※この寸法に関しては、お客様の着付けのしかたやお召しになる着物によっても少し違いがございます。許容範囲（前後約８ｃｍづつ）がありますので、それほど慎重になりすぎる必要はございませんが、一番良いのは、実際に装着されてみることです。はじめから、複数をご依頼にならないで、１本目を良く確認されてから前巾や手先の長さ、お太鼓の大きさなどをお客様のこだわりでご依頼になられますようお願い致します。

※この帯の（胴回り寸法とは）、洋服のウエストサイズではございません。
◎着物を着用して帯を結ぶ時の寸法です。帯板をあてた状態でお測り下さい。
◎実際に着物を着用した時の一番太い部分の寸法です。ご注文の手引きへ
○ウエストサイズとバストサイズの差が大きい方（くびれの大きな方）は、バストサイズに近い寸法が帯の胴回りの目安になります。アンダーバストサイズより小さくなることは、ございませんのでよろしくお願い致します。
　　　　　　　　　　　　→夢結び加工オーダーの手引きへ

※マジックテープタイプの作り帯を初めて作られるお客様で、胴回りの測り方がよく分からない方は、参考として、Tシャツの状態でのトップバスト・アンダーバスト・ウエストのサイズと　補正の加減をお教えください。大体の寸法をお出しします。（なるべく、ご自分で胴回りのサイズをご計測頂ければ間違いはほとんどないのですが、お急ぎの時は大まかにお作りします。）

●マジックテープを外した時のミシン跡について →新夢結びはミシン目が出ません。

「夢結び加工」では、マジックテープを帯に取り付ける時にミシン加工をしています。これは、テープ自体がプラスチック製の樹脂のためどうしてもミシン縫いをしないとしっかり止められないためです。

そのため、マジックテープを取り外して、帯を戻す時には、ミシン目が少し残って見えます。紬のような凹凸のあるものは、ほとんど分かりませんが、金箔を使ったような表面が滑らかな帯は、ミシン跡が分かります。

※ただし、このミシン跡は、細かなものですし、帯を元に戻して締める時には、中に隠れて見えなくなりますので、ご安心下さい。お太鼓うらのミシン目はまったく隠れますし、胴先のミシン目も現在より極端に太く結ぶような場合以外は外には、見えません。

どうしても、ミシン跡が気になる方は、新夢結び固定型をご指定ください。

●刺繍の帯の場合について

◎マジックテープを接合する時に、特にお気を付けになって下さい。
※マジックテープの胴先の方が、カギの手状になっておりますので、刺繍の帯の場合にこれを生地に引っかけてループ状に帯の糸を引き出してしまうことがございます。
気付かずに、無理に引くと帯を傷めることがございますのでご注意下さい。もし、引っ掛かった場合は、無理に引かずに静かにフックになった部分を外すようにお願い致します。
　　　　　　　　　　→新夢結びは、保護カバーをお付けしました。

●使用後の保管について

◎夢結びの帯を保管する時に、その上に物を重ねて長期間置きますと、お太鼓部分の山や下の輪の部分に筋がついて着装の際に見苦しくなることがございます。
保管する時には、輪の部分にタオルや柔らかい布などを入れて山がつぶれないようになさってください。

---

「夢結び」作りの裏話

本来の帯結びは、硬くて伸縮のしない帯をを柔らかい人間の体に付けるため、着付けの時にきつく締めないとどうしてもゆるんだり、着崩れしがちです。それが、上手く加減できないと苦しくなる原因なのです。強く締めるには、力も入りますね。加減のうまく出来ない着付けを頼んで結婚式の時苦しくて、食事ができなかったなんて経験は、ございませんか？

従来の軽装帯(作り帯）は、紐やマジックテープだけを使っているので、やはり締め付けることは同じです。

そこで考えたのが、単純な発想ですが、帯を洋服のゴムベルトのように伸縮させられないかということでした。

簡単なようですが、いざ実用にするには、大変でした。

ただ平らに弾性材（ゴムのように伸縮するすべての素材）を付けたのでは、普通のものでは、まったく強度がなく、すぐ伸びてしまい、ふらふらとして安定しませんでした。弾性材の強度を何種類も試してみましたが、それでもしっくりさせることが出来ず数ヶ月の試行錯誤を重ねて、あることに気がつきました。

それが、土台の弾性材の足を二カ所にしたアーチ構造でした。この構造が弾性材のふらつきを押さえ、強度を高めるのに非常に有効に働きました。しかし、これもマジックテープを付ける場所のバランスが悪いと少しの違いで、結合した時に太鼓と胴の弾性材の強度が変わってしまうのです。

やっとの思いで作り上げたのが、この弾性材使用の「夢結び」なのです。もともと、着物を着る方のためになんとかして楽に締められる帯を作りたいとの一念で考案したものでございます。ぜひ、一度お試し頂ければ幸いです。